世の中には様々な事情で高齢者がひとり暮らしをしなければいけない状況が発生しています。「そもそも親族がいない」という理由もありますが、最近は「家族はいるが仕事の都合で同居できない」といったケースも増えてきています。
そういったとき、ご家族の皆様がひとり暮らしをする家族を遠くからでも見守っていくことで、孤独死の軽減(健康異常や緊急事態の早期発見)に繋がっていくと思います。そこで今回は、自宅が離れていても家族を見守っていける商品を、いくつかご紹介したいと思います。
カメラタイプ・GPSタイプには高齢者の精神的負担も
従来から高齢者の見守りグッズとして活用されていた、小型カメラやGPS。しかし高齢者側としては「監視されている」「プライバシーがない」などと、精神的ストレスを抱えてしまうことも多いようです。
そこで今回は、カメラやGPSを使わない「センサー式の見守りグッズ」を3点ご紹介していきます。いずれも特別な工事やインターネット環境がなくても利用できるサービスなので、気軽に導入できると思います。
見守りポット i-PoT【行動感知タイプ】
大手メーカー象印が提供する見守りサービスです。1日に2回、ポットの利用状況(電源・給湯・保温など)を家族の方にメールで送信してくれるサービスです。また、利用状況をグラフ化することで起床や就寝時間を可視化。遠く離れていても、ご家族の生活状況を把握することができます。
■大手メーカーのサービスという安心感
■夜遅くに利用(生活リズムが狂っている)などを見極められる
見守り電球 HelloLight 【行動感知タイプ】
電球の点灯状況に応じて、登録されたメールアドレスに通知してくれるサービス。ON/OFFの状況はもちろん、点けっぱなし・消しっぱなしという細かな状況を把握することができます。電球内にSIMが内蔵されているため、携帯の電波が届く場所であれば、工事や通信回線の確保も不要で、電球を付け替えて初期設定するだけで利用可能です。
■Amazonでも購入できる(3年分の月額利用料込みプランもあり)
■電球なので、対象者のストレスもない
見守りフォトスタンド ミマモリエ【人感センサータイプ】
フォトスタンドに人感センサーを内蔵した見守りグッズです。写真を入れてリビングに設置し、コンセントを差し込んでWeb登録するだけで利用可能です。カメラタイプではないので対象者のストレスにもなりにくく、これまでに紹介した「ポットでお湯を利用する」「電気を点ける」という特定の行動に依存しません。
■緊急ボタンを押すと、登録者全員にメール通知される
■機器はレンタルなので気軽に導入できる
まずはよく本人と話し合って
家族としては、できるだけ詳細な状況を把握したく、カメラの導入を勧めるかたも多いようです。しかし、カメラで撮られているというのは、年齢関係なくストレスに感じるものです。
今回紹介したグッズのように、最近は見守りくっずもすごくハイテク化しています。メールはもちろん、アプリ連動で詳細な状況を把握できるなど、様々なサービスが世に出てきているので、ご本人様とよく相談のうえで導入を決めていくべきだと考えます。