家族・友人がDV被害?第三者ができることリスト

もしあなたの家族や友人から「DV被害に遭っている」と相談されたら、身近な存在であるあなたは何ができるでしょうか。

本稿では、DV被害者の第三者としてできること・するべきことをご紹介します。

DV被害者の話を信じてあげる

もし、DV被害に遭っていると相談された場合、まずはその話を信じることから始めましょう。DV被害を第三者に相談することは一般的には稀なケースであり、相談をすること自体、非常に勇気がいることです。

そういった、勇気ある行動を真っ向から否定するような「疑い」の目で見ることはやめましょう。

DV被害者が第三者に相談しない理由

DV被害を「家族の問題」「パートナーとの喧嘩の延長」と考えている方が多いためです。特に『男女のトラブルは当事者同士で解決すべき』という考えが強い人ほどその傾向が強くなります。

また、相談すること自体に「恥ずかしい」「どうせ信じてもらえない」「悪いのはわたし」という気持ちを持っているケースも多くあります。

「加害者はそんな人ではない」という考えを捨てる

加害者(相談者の配偶者や恋人)のことを良く知っている場合に起こりがちなのが、「まさか、あの人がそんなことするわけない」という考えを持ってしまうことです。

・普段会うときはとてもやさしそう

・いい会社に勤めていて、おとなしそうなタイプ

など、外での姿だけを見てその人となりを判断してしまっている場合もあります。外では優しい人でも、家の中では暴力・暴言をする、「内弁慶」「二重人格」といった加害者が後を絶ちません。

そういうタイプに限って、「自分はいい人だと思われている」「自分は仕事ができる・社会的地位もある」「信頼されている」という自覚があり、外にいるときには、それを演ずる必要があることもわかっています。しかし家の中では"周りの目"がないため、パートナーや子供を奴隷のように扱ってしまいます。

噂を立てるようなことをしない

あなたが家族や友人からDV被害を相談された場合、むやみにほかの人に話すのはやめましょう。「ここだけの話」と言っても、かならず噂として広まってしまいます。

万が一その話が、噂としてDV加害者の耳に入ることがあれば、更なるDVの悪化に繋がります。また、DVに対しての考え方は人それぞれです。

なかには「DVって被害者にも非があるんじゃないの?」という誤った考えの人もいるかもしれません。もしくは「加害者に好意を寄せている人」もいるかもしれません。

そういう人の耳に入ると、友人関係の悪化につながる可能性もあるでしょう。DV被害の相談をされた場合、その話をさらに別の人に話すのには、注意が必要です。

自分の判断で良し悪しを決めない

DV相談をする上で、具体的にどのような暴力を受けているかを聞くこともあるかと思います。

そんなときに「それってDVっていうほどなの?」とか「まだマシな方じゃない?私なんて...」と、あなたの判断や経験則で程度の良し悪しを決めることはやめましょう。

DVは非常にデリケートな問題のため、そう簡単に相談できるものではありません。そのため、DV被害を相談されたということは、その方にとってあなたが一番信頼されている人だということ。

「この人ならわかってくれるかも...」という気持ちを否定するような対応は避けたほうが良いでしょう。

逃げることを安易に勧めない

DV被害を受けていない人からすると、「だったら逃げればいいじゃん」と思うこともあるでしょう。しかし、DV被害者が加害者から逃げることは、並大抵のことではありません。

DV夫・DV彼氏から逃げても、もし見つかってしまった場合は更なる暴力が待っています。そのため、逃げるのであれば「絶対に見つかることのない安全な場所」に逃げなければいけません。

しかし現状は、いち個人がそのような逃げ方を支援できることは滅多にありません。転居先はもちろん、不動産業者や引っ越し業者の協力も必要となってきます。もちろん、それに伴う費用も掛かります。

「逃げたらいいのに...」という気持ちはわかりますし、間違いではないのですが、それを本人に安易な気持ちで勧めないほうが良いでしょう。

自分ひとりで被害者を救おうとしない

DV被害者から相談を受け、力になってあげたいという気持ちはわかります。しかし、実際に被害者が抱える問題をあなたひとりで解決するのは非常にハードルが高いです。

被害者の身の安全はもちろん、あなた自身にも被害が及ぶ可能性もあります。DV夫・DV彼氏にとって、DV解決を支援する人は敵でしかないのです。

また、一生懸命サポートしてあげたのに、「やっぱり夫(彼氏)のことをもう少し信じてみる」と、被害者の心変わりも十分考えられます。そんなときあなたは、冷静にいられるでしょうか?

友人をDV被害から救ってあげたいという気持ちがある場合は、じぶんひとりで解決を目指すのではなく、専門機関に相談するようにしたほうが良いでしょう。

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DV被害から逃れるためには、入念な準備をしたうえで転居をする必要があります。引越しをしようとしていることがDV夫・DV彼氏にバレてしまうと、さらに大きな暴力へ繋がってしまうことも考えられます。

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