生活に困窮し、生活保護の需給を検討している方は、「実際どれだけ貰えるのか」を気にされている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、北海道札幌市で生活保護を受給する場合の、保護費についてご紹介します。
住宅扶助
単身者:月額3万6000円以内
世帯:月額4万3000円~(人数により変動)
※生活保護を受給する場合は、自宅の家賃を住宅扶助額に収める必要があります。例えば『月額家賃5万円の住宅に住み、3万6000円の保護費を受け取る』ということはできません。
もし現在の自宅の家賃が上記金額を超えている場合は、家賃の安い部屋に引越しをする必要があります。
生活扶助
■単身者(38歳)
└(夏季)7万3720円、(冬季)8万6500円
■高齢者夫婦(夫72歳、妻68歳)
└(夏季)11万5890円、(冬季)13万4030円
■母子3人(母32歳、子9歳・4歳)
└(夏季)18万4690円、(冬季)20万5310円
※ケースによって異なります
札幌市の場合、冬期間の暖房代負担もあるため冬季加算があります。
そのほかの扶助
上記の「住宅扶助」「生活扶助」は、生活保護を受給する方ほぼ全てが受けることのできる扶助となっています。
一方で以下のような扶助もあり、条件によって加算されます。
教育扶助…義務教育にかかる費用(学校で使用する学用品や給食費など)
医療扶助…病気やけがなどの治療にかかわる費用
介護扶助…介護サービスにかかわる費用
出産扶助…出産のための費用
生業扶助…高校就学費用や必要な資格を身につけるための費用
葬祭扶助…葬儀のための費用
最低限の生活は保障される
上記をご覧いただくと分かる通り、生活保護を受給すれば最低限の生活を送ることができます。特に生活保護を受給している間は「住民税」「健康保険料」などの支払い義務はなく、医療費も原則全額免除です。
そのため、じっくりと腰を据えて仕事を探したり、体調改善へ向けて治療を受けることができるようになります。